【リクガメ飼育】カメさんのお世話ルーティン【アクアリストの妻目線】

カメのお世話ルーティンを紹介します

某新型ウイルスがやってきて早2年…。私たちの生活も随分と変わりました。家にいる時間が増えたことにより、これを機に家の中で一緒に過ごせるペットを探した方もいらっしゃるのではないでしょうか?

我が家には実はお魚の他にリクガメさん2匹(西ヘルマンリクガメ)レオパードゲッコー(ヒョウモントカゲモドキ)が住んでいます。
昔から爬虫類系は本当に苦手だった私(妻)ですが、そんな私でもリクガメさんに関してはあまり抵抗がなく、今では普通にお世話できるようになりました。(まだレオパは少し苦手です…。)

今回はそんな爬虫類苦手な私でもできるくらい簡単なリクガメさんのお世話についてご紹介し、カメさんとの生活は楽しい!ということをお伝え出来たらと思います。

我が家のカメさん購入に至った経緯は、ぜひこちらをご覧ください。
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私がリクガメを飼い始めた1つのきっかけと検討した3つのこと

カメさんの飼育に必要なものについてはこちら
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【初心者向き】リクガメの飼育環境に必要なもの

我が家のルーティン

まずは我が家のカメさん飼育ルーティンをご紹介します。「こうしなければならない!」ということはないので、一つの参考例として見て頂けると幸いです。

以下に記載することは毎日決まって行っていることです。これ以外にも月に一回程度で行っていることもありますが、それはまた別の章でご紹介します。

  1. 飼育ケージ内の掃除
  2. 餌用・給水用のトレイの清掃
  3. 水・餌を置く

毎日行っていることはこれだけです。時間は決まっているわけではないですが、大体朝9時から10時の間くらいですることが多いです。

そのほかにも温度や湿度の管理が必要ですが、常に観察しておく必要はないため、毎日ルーティンの際にササっとチェックして済ますような感じになっています。

 

作業時に気を付けていること

毎日のルーティンを行う際に私が気を付けていることがあるので、ここに書いていこうと思います。カメさんを取り扱っているお店や、各オーナーさんによって異なるところだと思いますので、軽い気持ちでご覧頂けたらと思います。

清潔を心がける

どんな生き物に対しても言えることだと思いますが、衛生面での管理はとても重要です。カメさんが持っている虫(寄生虫)などをもらってしまったり、逆に私たちが何かしらの菌をカメさんに付けてしまう恐れもあります。

作業の前と後には必ず手洗いをするようにしましょう。
作業の際には使い捨ての手袋等を使っていただくとより安心だと思います。

 

ケージ内のフンや尿酸はなるべく取り除く

カメさんも私たちと同様、うんちもおしっこもします。また、白い液体(尿酸)を尿と一緒に排泄することもあります。これらはカメさんの健康状態を知るうえで大切なバロメーターになりますが、同時にケージ内の汚れや嫌な匂いのもとに繋がります。

また、フンや尿酸ははじめはどろっと柔らかな状態ですが、時間が経つとだんだん乾燥して固くなります。この状態のときに除去するのが一番きれいに取り出すことが出来るのですが、ここからさらに放置してしまうと、カメさんが自分で踏んづけてフンを粉々にしてしまい、除去がとても難しくなります。

気付いたときにその都度除去がベストですが、現実的にそれは難しいこともあるので、毎日の餌タイムの前には必ず除去するようにしています。

 

餌用トレイなどはできるだけ毎日洗う

これが結構面倒で「もういっかぁ」となりたい日も多いのですが、できる限り頑張っています。

我が家では水飲み場、餌場共に高さの低い銀色のトレイのようなものを使っています。仕切りや高さの無い分、カメさんたちが使いやすい状況ではあるのですが、逆に言うとガンガン上を通って歩き回ってしまうというデメリットもあります。
その為、トレイの中にフンなどをしてしまっていたり、底に敷いている砂をトレイ内にまき散らしている状態であることが多いです。

面倒ではありますが、誤飲等を防ぐためにもトレイ類は毎日洗うようにしています。

 

餌の種類、水分量、時間帯に気を配る

餌の種類

カメさんにとって、甲羅の成長はとても重要なことです。甲羅はカルシウムでできており、食事からしっかりとカルシウムを摂取する必要があります。

野菜や果物、野草などなんでも食べるカメさんですが、食べてくれるからと適当に与えてしまうと、甲羅の成長に必要なカルシウムが十分に摂取できず、甲羅がいびつな形になってしまう原因になります。餌を選ぶ際にはカルシウムの量やそのほかの成分が適当かどうかよく調べてから与えるようにしましょう。

我が家ではカルシウムが豊富な小松菜を毎日与えています。量は1回に2~3束ほどです。年中スーパーで手に入れることが出来る野菜なのでお勧めです。カブの葉っぱもカルシウム量的には良い食材のようなのですが、苦いのが苦手なのか我が家のカメたちはあまり食べてくれません。

また、3~4日に一度、小松菜と一緒に粒餌を与えています。粒餌はマズリのトータスダイエットを使用、1回に5粒ほどをふやかして使っています。小松菜だけでは不足してしまう栄養素を補うことが出来るので、うまく取り入れていけるとより良いと思います。

 

餌の水分量

前述したように、カメさんは尿と一緒に尿酸を出すことがあります。これは体内に溜まった不要な窒素化合物を出しているもので、白いどろっとした液体状なのが正常です。
これが固い塊の形状で出てきたり、全く出なくなってしまうと問題がある証拠です。ひどいときは結石が出来てしまっていることもあります。

原因は水分不足。ケージ内の乾燥、十分な水分を飲めていないなどが原因です。人間もたくさん水分を取ってたくさんトイレに行かないと尿路結石が出来てしまったりしますよね。カメさんも同じで、しっかりと水分を与えてあげる必要があります。

ケージ内の湿度を高めに保つことももちろんですが、食事でしっかりと水分を与えてあげることも重要になってきます。我が家では、与える野菜の水は切りすぎない、粒餌を与えるときは2倍ほどの大きさになるまで水でふやかすなどの対策をしています。

 

食事時間はなるべく午前中に

カメさんを飼育していると、光が当たる場所でじっとしていたり、眠っていたりする行動が見られます。これは甲羅に光を当てているのですが、これをすることによって、体を温めて食べたものの消化を促したり、甲羅を成長させるために必要な栄養素を作り出したりしています。

つまり、食事をとった後、日向ぼっこをする時間がカメさんにとって重要になってきます。十分に光に当たれる時間が取れるよう、ご飯はなるべく午前中に与えてあげると良いと思います。一日に何度も食事を与えてあげる必要は無いため、朝にその日分の食事を与えるようにしています。

 

定期的に行うこと

上記の他に、1週間に1回、または月に1回のペースで行っていることがあります。

週に1回

温浴をしてあげています。カメさんが溺れない程度の量のぬるま湯を用意し、10分ほど温浴させます。この時に、甲羅を優しく洗ってあげたり、必要であれば爪も切ってあげます。

体を温めるだけでなく、水分補給にもなるので、カメさんのペースに合わせて定期的に行うと良いと思います。

 

月に一回

カメさんの体重と体長を計測しています。しっかりご飯は食べられているか、元気に成長しているかを確認するための大切な作業になります。太りすぎも痩せすぎも良くありません。これは人間と一緒ですね。

また、この時に甲羅の形などもしっかりチェックしています。
カルシウムの摂取量、光の必要量などが満たされていれば、甲羅は凸凹することなく、つるんときれいなまま成長します。左右が対象になっているかどうかも、甲羅の成長を確認するうえで重要なポイントです。

PasyaPasya
カメさんの体長を測るとき、甲羅の上を添わせて計測する方がいますが、これだと甲羅の高さも含まれてしまうため、計測の仕方には注意が必要です。

 

半年に1回

我が家では飼育ケージ内の底材にカミハタのデザートブレンド(クルミの殻を細かく砕いて砂のようになったもの)を使用しています。これを半年に1回全入れ替えしています。

毎日掃除をしていても、やはりカメさんの排泄物で日々底材は汚れていきます。定期的な底材の入れ替えは、とても大変な作業ですが必要なことだと思います。半年に一度と記載していますが、必要であると思った場合は半年を待たずに入れ替えをするときもあります。

底材の種類によっても異なるとは思いますので、交換スパンについてはあくまで参考程度とお考え下さい。

 

のんびりなカメさんとの生活

我が家のカメさんルーティンいかがでしたでしょうか。

文字にするとどうしても長くなってしまうので「なんだか面倒くさそう…」と思われてしまうかもしれませんが、毎日行うことはそれほど大変な作業ではなく、慣れれば5分ほどで完了することが出来ます。

カメさんはとても頭がよく、目も良い為、飼い主である私たちの顔を覚えてくれます。朝、餌の準備をしに行くとシェルターから出てきて近くまで早足で出てきてくれるのですが、その姿がとても可愛く、朝の癒しの時間になっています。(お腹すいてるだけかもしれませんが笑)

カメさん飼育気になるよ!という方はぜひ、この記事を参考にしていただけたら嬉しいです。