【お魚実態紹介シリーズ】我が家一の働き者!?ヤエヤマギンポ【アクアリストの妻目線】

実態紹介シリーズ:ヤエヤマギンポ

今回は水槽内一の働き者、ヤエヤマギンポについてご紹介します!
このシリーズは、図鑑では知ることのできないお魚たちの実際の生活状況をご紹介する内容となっています。

コケ取りをしてくれることで知られているお魚ですが、実際に飼育したからこそわかるヤエヤマギンポの生活実態や、ちょっぴりユニークな一面などをお伝えしようと思っています。もちろん、魚には個体差もありますので全てのお魚が我が家と同じ状態になるとは限りませんが、「コケ取りの方法に悩んでいる」という方はぜひ参考にして頂けたらと思っています。

意外にも2匹以上を一緒に投入できないなど、コケ取りだけではない一面もご紹介しますので、合わせてお楽しみください!

 

影の仕事人、ギンポ先生

マリンアクアリストの方ならご存じであろう「ヤエヤマギンポ」。「ギンポ」と名の付くお魚は大概そうですが、中々にインパクトのあるお顔をしているんですよね笑。ぎょろっとした目に、たらこ唇が印象的。特に我が家の水槽に住んでいる「ヤエヤマギンポ」は体の模様も独特で、なんというか…可愛いくは無いかな(汗)。

普段から他の魚のように泳ぎまわっているわけではないので度々見かけることはありませんが、たまーに外から見える場所に出てきて一休みしている姿は、結構なインパクトがあって(超個人的な感想です)、未だに彼を見かけると思わず「わっ!」と驚いてしまいます笑。

…とここまでかなりギンポ先生をイジり倒してますが、彼にはたくさん助けられているのが実情です。我が家の水槽内での彼の仕事ぶりと、普段の生活している様子をお伝えしていきたいなと思います。

 

我が家のギンポについて

PasyaPasya
ここで、我が家のギンポについてご紹介させて頂きます!
Profile
  • 日本名:ヤエヤマギンポ(ブレニー)
  • 英名:jewelled-blenny
  • 学名:Salarias fasciatus
  • 我が家での愛称:先生(理由は全くの謎)
  • 我が家にやってきた日:2018年6月7日
  • 購入時の体長:6cm(現在は約8cm)

ギンポ先生もほんとに大きくなったお魚の一つです。体長ももちろんですが、なんといってもその体格と言いますか、恰幅がすごいことになってきてるなぁと感じます。水槽の前面に出てきて一休みしているときも、なんとなくお腹がつっかえているような…。それだけたくさんお仕事をしてくれているということなのでしょう。

もしかしてストレス太りだったりして!?(それはお前や。そしてストレスではなく、ただの食べ過ぎが原因です。←)

 

仕事内容は「コケ掃除」

水槽内のコケ掃除(コケを餌として食べてくれる)を担ってくれる生き物はたくさんいます。

例えば

  • タカラガイやマガキガイなどの貝類
  • 一部のカニやヤドカリ達
  • 海藻などを好むお魚(キイロハギなどのハギ類が代表的でしょうか)
  • 元々藻類などを主食とするお魚(←ギンポ先生はここ)

等々があげられますが、ギンポ先生は元々岩などに付着する藻類を捕食して生活しているお魚で、アクアリウム内のコケや藻類処理係としてかなりポピュラーに販売されているお魚だと思います。我が家でも水槽内(特にサンゴ間に生えてしまったコケや藻類)のお掃除係としてお迎えしました。

初めて見たときはかなり小さな体だったので「この子一人で掃除しきれるだろうか」と心配になりましたが、今ではむしろ誰よりも仕事をしてくれる働き者です。ギンポ先生は今日も立派に役目を果たしてくれています。

 

仕事量は断トツのNo.1!

アクアリウムの稼働において、コケや藻類との戦いは切っても切り離せないのが現状です。特に我が家はたくさんのお魚を飼育しているため、添加剤やフィルターなどで対策しても水が汚れやすく、結果それが栄養となり、コケや藻が発生しやすい状況下にあります。

その為、我が家ではコケや藻類の対策として、前述したようなコケ対策チームの子たちをいろいろと飼育していますが、仕事量だけで見ると恐らくギンポ先生が一番ではないかと思います。

タカラガイなどの貝さん達やヤドカリなども毎日せっせとお仕事してくれていますが、体が小さいことと、動きもゆっくりなので、劇的な効果というよりは現状維持といった感じが実際のところ。また、お魚たちの食べ残しや排泄物などの処理もしてくれているため、水槽壁面や底砂のあたりが主な活動場所になります。特にヤドカリなどは被っている貝殻の大きさによっては入り込めない場所もあるかもしれません。

なので、サンゴ間のコケや藻類はギンポ先生一人で受け持っているのが現状です。ギンポ先生はお魚なので泳げるため移動も早く、サンゴの間の狭い隙間もするりと通り抜けることができます。細長い体形で体もとっても柔らかく、すごい体制でコケをむしり取って食べているときもあります笑。

コケや藻類などがなくなると人工餌でも食べるようになるようですが、我が家のギンポ先生は一年中コケや藻類を食べている姿を見かけることができます。まさに我が家一の働き者!ありがたいです。

 

最近気になるメタボ体形

我が家の水槽内お掃除屋さんとしてはNo.1の仕事量を誇るヤエヤマギンポ。

しかしながら、最近気になることが…。プロフィール内でも紹介した通り、体もすごく大きくなってくれているのですが

最近とにかくお腹がポッコリしてる。笑

 

ギンポ類は岩の上などで体を休めている際、腹びれ(?)を人間でいう足のように支えにして静止しているのですが、あまりにお腹が大きすぎてヒレが地面に届いてないような…笑。

そういえば、水槽に入れた当初は常に仕事をこなしてくれていて、姿を見かけるほうが珍しいくらい忙しそうにしていたのですが、最近だと岩の上などで休んでいることも多く、一日に数回彼の姿を見かけるようになってきました。

もしかして食べ過ぎて(お腹ぱんぱんにしすぎて)疲れて休憩してんじゃないか?との疑惑が浮上。それだけ頑張って仕事してくれてるんやね、ありがとう。

 

2匹同時の飼育は難しい

お腹がつっかえてしまうほど大変なら、もう一匹ギンポを入れれば良いのでは?と夫に進言したことがありますが、それはかなり難しいことのようです。

ギンポ類は縄張り意識が極めて強く、同種がいるとケンカしてしまう可能性が高いんだとか。他の種類のお魚とは全くケンカもしませんし、比較的穏やかな印象なのでとても意外です。お魚達(特に海水魚)は縄張り問題があるので、簡単に種類を増やせないのが難しいところですね。

とにもかくにも、喧嘩をされては困るのでギンポ先生は一人でこれからも頑張ってもらうしかありません。お腹が重そうだけど…頑張って!ギンポ先生!

 

今日も適度にさぼって頑張るぞ!

大きなお腹の影響で、今日も休み休みお仕事をしてくれているギンポ先生。貝さん達やヤドカリ達の手が届かないところまで、毎日綺麗に掃除してくれています。

昼間はサンゴの間などをすり抜けてお掃除をしてくれていますが、この前夜に先生を見かけたときは、水流に流されそうになりながら必死で泳いでオーバーフロー管の側面についたコケをむしって食べていました。なんて逞しい…。

 

最近は昼間も水流に逆らって泳ぎまくっている姿を見かけることもあります。ダイエットかしら…。何をするにも、いつも全力のギンポ先生、尊敬します。

と言っても、ほんの数秒頑張ったら、すぐに休憩しているんですけどね笑。頑張りすぎて倒れてしまってもいけませんから、適度に休みを取りつつ仕事に励む姿は見習わないといけないかもしれません。

ギンポ先生のように頑張ったら休んで、適度にさぼって笑、私たちも毎日楽しく過ごしましょう!