【飼育記録】海水・淡水アクアリウムでの魚の死亡要因

はじめに

PasyaPasya

アクアリウムをやっていると、死ぬ前に魚を誰かに譲ったりしない限り、ほぼ必ず魚をどこかで死なせてしまいます。

それが寿命であれば最も良いのですが、現実はなかなかそうはいきません。

大体は事故や病気で魚が死なせてしまいます。飼育技術が磨かれてくれば、おのずとその数は減ってきますが、それぞれが同じ失敗を繰り返せば、その分魚は死んでしまうことになります。

同じ失敗をする方が一人でも減ることを願い、恥ずかしながら私の失敗談を載せることにしました。匹数は今までのアクアリウム歴で死んだ総数を示しました。

海水アクアリウムの死因

1.飛び出し 5匹

一番多いのは飛び出し死です。フタをつけていたにも関わらず隙間から飛び出している事例です。

ただし、要因は2つあります。

1つ目の飛び出しの原因を作ったのは下の2にも記載するNO3:PO4-Xの添加によるバクテリアの酸素消費による酸欠です。酸欠になったことで、酸素を得ようと魚が自ら飛び出しました。

こんなことになったのは、スキマーの清掃のために取り出してお風呂に入ってしまったからなのですが、私が想像していた以上にNO3:PO4-Xにより酸素を消費していたようです。

スキマーが15分ほど止まっただけで酸欠になるとは思っていませんでした。NO3:PO4-Xを投入してから1時間程度は経っており、これも油断を生んでしまった要因です。この時死んだのはケラマハナダイ4匹です。

2つ目の要因は縄張り争いにより逃げた際の飛び出し事故です。ただ、こちらについてはあくまで推測ですが、過去にも追いかけられて逃げようとして飛び出そうとしていたことがあったため、追いかけられて逃げたのだろうと結論づけました。

海水魚は淡水と比較にならないほどジャンプ力が高く、いとも簡単に水槽の壁を乗り越えます。この時死んだのはカクレクマノミ1匹です。

2.酸欠 3匹

私が初めて海水アクアリウムで魚を死なせてしまった時の要因です。NO3:PO4-Xを添加して海水中の硝酸塩とリン酸塩を取り除こうと考えていたのですが、誤って規定量より多くいれてしまい、一気に海水中の酸素量が減り、魚が酸欠で死亡しました。

この時死んだのはケラマハナダイ3匹です。BPシステムは酸素の消費が激しく、大変注意が必要なことを学びました。

3.ライブロックひっかかりにより発症した白点病 1匹

結果的には白点病で死んでしまったのですが、要因がライブロックにずっと挟まって動けなくなっていたことだったため、それを記載しました。ずっと元気にしていたのですが、ある時餌をあげても姿が見られず、後日によく水槽を観察したところライブロックに頭が挟まってしまって動けなくなっていました。

見つけた時もライブロックから逃げ出そうと必死に動いていたがどうにも出られないようになっており、水槽から出したところ白点まみれになってしまっていました。

すぐにグリーンF顆粒による治療を開始したが、間に合わず☆になりました。この時死んだのはイナズマヤッコ1匹です。

4.巻き込み 1匹

魚ではなくエビですが、マメスキマーを清掃のために水道水でジャブジャブ洗っていたら中からフシウデサンゴモエビが飛び出てきました。藻類がガラスについてしまっていたため、気づかずに洗ってしまったのです。急いで水槽に戻しましたが、その後姿を見つけることはできませんでした。

淡水アクアリウムの死因

1.飛び出し30匹以上

特にエビの飛び出しが多いですが、魚の飛び出しも結構発生しています。

海水のように明確な飛び出し要因があったわけではないのですが、ポツポツと飛び出して干からびた状態での発見がありました。

多いのはびっくりした際や、他の魚に追いかけらた時が多い様に思われます。

フタをしていなかったわけではなく、水槽にセットのものをつけていたが発生しています。水位を下げても発生するので、今は自作のぴったりフタを作成して防いでいます。自作フタにしてからは飛び出しは発生していません。

エビについては本当によく飛び出すので、注意が必要です。グリーンネオンなどの小型魚でも飛び出して外にいたことがあるため、フタは一番にお金をかけるべきところだと思います。病気などに目がいってしまうのですが、それよりも遥かに亡くなる要因である可能性が高いです。

2.吸い込み 20匹程度

これは複数の吸い込み事故が発生しているが、要因としては2つあります。

1つめは換水時にプロホースで水を抜く際に吸い込んで死んでしまったことです。この時に死んだのはミクロラスボラブルーネオン2匹です。

2つめは自作の吹き上げ式ろ過のポンプが容量の大きなものでストレーナーなしで運用したところかなりの数の魚が吸い込まれて死んでしまったことです。一応パイプ先端に網をつけていたのですが、何かの拍子に破れていました。確認できたのは、コリドラス3匹、プラティ3匹、チェリーバルブ2匹、グリーンネオン3匹、エビ不明を犠牲にしてしまいました。

淡水魚は海水魚に比べて波や流れに逆らう力が弱いです。そのために排水口へのストレーナーの設置は必須なことを学びました。

3.原因不明 8匹

知らない間に消えてしまった魚達がいます。輸送直後がほとんどであり、輸送で弱ってしまってそのまま死んでしまった可能性が高いと推測しています。亡くなってしまったのはコリドラス2匹とファイアーテトラ4匹です。

4.病気 3匹

プラティの白点病、コリドラスのエロモナス病、プラティの松かさ病が今まで発生しています。それぞれの状況を説明すると、白点病はプラティにのみ8匹水平感染し、治療したところ7匹は治癒しましたが1匹が☆になりました。

コリドラスは輸送時にエロモナス病と思われる炎症が確認でき、治療で一度は治癒したが、その後再発し☆になってしまいました。

プラティの松かさ病は単独発病で、治療したが成果を上げられませんでした。ただ、このプラティは来た時から体の色が同種のプラティと明らかに違っており、えらく歳をとっていたか、何かしらの遺伝要因があったと思われます。底砂掃除直後に発生したため、それが起点となったと推測しています。

5.輸送  2匹

3もおそらく同じ要因だと思うのですが、こちらは明確に輸送から病気であったことが分かったもののみ載せています。

来た瞬間から動きがおかしく1時間程度で亡くなってしまったプラティと、動きがおかしく翌日から松かさ病になって治療したがなくなってしまったプラティの2匹です。

まとめ

病気はインパクトがあるし、気になってしまう点だが実際にはそれ以外の要因の方が経験上は圧倒的に多いです。

海水淡水共に圧倒的に飛び出し死が多く発生しています。

海水の場合は飛び出さなくても酸欠で亡くなってしまったかもしれないのですが、飛び出さなかった魚はエアレーションで復活できたことから飛び出しを防ぐのは必須と考えます。酸欠であっても、陸上よりかはまだ水中のほうが生きながらえる可能性がわずかでもあります。

病気などよりも飛び出しが一番怖く、付属のフタはあまり役に立っていません。今までの対策で最も効果があったのが、圧倒的な高さの壁で、その次にフランジです。

最もお金をかけるべきは飛び出し防止なのではないかと考えています。

次は装置や添加剤を変更した場合の人為的ミスです。NO3:PO4-Xも吹き上げ式底面ろ過での失敗も実際に起きてから考えてみれば当たり前のことや、もっと調べてみると先人も同じミスをしていたりと、防げたことだが実際に起きるまでそのことに気づけずに魚が死なせてしまいました。

システム変更時は特に注意しなければいけないことを痛感しています。