【お魚実態紹介シリーズ】心の強さNo.1!パッサーエンゼルフィッシュ【アクアリストの妻目線】

実態紹介シリーズ:パッサーエンゼルフィッシュ

今回は我が家の水槽で唯一の中型ヤッコ「パッサーエンゼル」について紹介していきます。
このシリーズは、図鑑では知ることのできないお魚たちの実際の生活状況をご紹介する内容となっています。

ネットで調べると「性格がきつい」「混泳は難しい」書かれていることが多いパッサーですが、実際に飼育したからこそわかるパッサーの生活実態は意外にも違ったものでした。もちろん、魚には個体差もありますので全てのパッサーが我が家と同じ状態になるとは限りませんが、「パッサーかっこいいな」「飼育してみたいな」とお考えの方は、この記事をぜひ参考にして頂けたらと思っています。

意外に穏やかなその性格や、体調不良時の特徴なども記載していますので、どうぞお楽しみください!

 

クールな見た目が素敵なパッサー

アクアリウムショップに行くと「パッサー」として売られていることが多いですが、パッサーは学名で「キングエンゼルフィッシュ」が正式な名前なんだそうです。確かにキングの名にふさわしい黒とゴールドが混ざったようなきれいな体色…。ヤッコ独特の「ぽけっ」とした顔つきが何とも可愛いやつです。


我が家のパッサー、その名も「ナイト」

我が家のパッサーは中々骨のある子で、彼を観察していると「自分も頑張らなければいけないなぁ」とか「気持ちを強く持とう!」と思わせられることが多いです。人間社会は複雑で、ちょっとしたことで落ち込んだり、挫折したくなることもありますが、そんな時に彼を見ているとなんだか元気が湧いてきます。

彼の話が少しでも皆さんに元気を与えられたら幸いです。

 

我が家のパッサーについて

PasyaPasya
ここで、我が家のパッサーについてご紹介させて頂きます!
Profile
  • 日本名:パッサーエンゼルフィッシュ(キングエンゼルフィッシュ)
  • 英名:King AngelFish
  • 学名:Holacanthus passer
  • 我が家での愛称:ナイト(クイーンエンゼルの部下っぽい色をしているからという謎の理由)
  • 我が家にやってきた日:2018年08月01日
  • 購入時の体長:8cm(現在は約12cm)

購入時の体長と比べるとこんなに大きくなったのかと、今書きながら一人で驚いてます笑。確かに、初めに見たときは小型ヤッコより一回り大きいかな?くらいでしたが、現在は立派な中型ヤッコレベルの大きさになっています。タテジマキンチャクダイもそうでしたが、大きくなるヤッコってぐんぐん大きくなって、とにかく成長率が半端ないです。小さいときは早く大きくなれー!と思うのですが、大きくなってしまうと小さい時が恋しくなるという謎のジレンマが…。

とにもかくにも、元気に成長してくれたことは喜ばしいことです。

 

飄々とした態度が素敵なナイト

パッサーエンゼルフィッシュの「ナイト」が我が家に来てくれた日、実は私は新しい魚がやってきたことを知らされていませんでした。

あれは休日の事だったのですが、いつもよりゆっくりめに寝て、起きてからボーっと水槽を眺めていると「…ん!?」なんか知らないやついるぞ、と「ナイト」を発見。夫に聞くと「買っちゃった笑。かっこよくない?」とウキウキモード。私が寝ている間にいそいそと水合わせをして、水槽内に投入していたようでした。

そんなこんなで私の中では突然にやってきた新入り君でしたが、色合いも他のお魚には無いような感じで綺麗だし、何よりヤッコ特有のぽけっとした表情がなんとも可愛い…(何回言うねん)。だからびっくりしたけど良しとしよう!

 

因縁の敵になってしまったクイーンとパッサー

我が家では現在150cm水槽を稼働していますが、ろ材を洗ってしまったことにより白点の被害が広がったことがあります。何匹かの魚が体を痒がる(岩などにこすりつける)行動をとるようになり、ついには我が家の水槽最大の魚「クイーンエンゼル」の体表に白点が見えるほどまで感染が広がりました。

小さい魚だけであれば、その子だけ取り出して薬浴しようと考えていましたが、大きな魚が感染したとなれば話は別。もう水槽全体にかなり広がってしまっているのではと考え、水槽内の魚をすべて取り出し、いくつかの隔離容器に入れて薬浴することにしました。

無事、全てのお魚の病気が完治し、水槽内の環境も整ったためお魚たちを戻すことにしましたが、ここで問題になったのはそれぞれのお魚の力関係が変わったこと。魚達は環境が変わると、お互いの関係まで変わってしまうことが往々にしてあります。特にクイーンエンゼルとパッサーの「ナイト」の関係はひどいものでした。


パッサーを見ると殺気立つようになったクイーン

今までは特に争いもなく仲良くしていた2匹でしたが、隔離後に水槽に戻してからは、クイーンからパッサーへの攻撃がえげつないことに。もはや殺気すら感じるほどの本気度でクイーンが追い掛け回し、とてつもないスピードでパッサーが逃げるといった状況が常に起こるといった状態になってしまいました。

 

半端ないメンタルの強さを発揮!

毎日繰り返されるクイーンとパッサーの追いかけっこ。

こういった状況になるとストレスを感じ、弱ってしまう魚も少なくありません。追いかけられるのが怖いあまり、奥にこもりっきりになり、ご飯が食べられなくなって病気になることも…。ただでさえ薬浴をして負荷をかけた後だったので、「ナイト」もそうなってしまうのではないかと心配しました。

ところが「ナイト」はここで見たこともないメンタルの強さを見せます。クイーンの殺気交じりの攻撃をひょいっと交わし、何食わぬ顔で餌をパクリ。追いかけられても追いかけられても逃げ続けて、隙あらば餌をバクバク食べるという飄々とした様子を見せました。

「あらよっと。あぶねー。」という声が聞こえてきそうなくらい、むしろクイーンは遊ばれてるんじゃないかと思うほどのかわしっぷり。この姿には夫も私も「パッサーかっこええ!!」と尊敬の念さえ感じるほどでした。拒食や病気にならなかったことももちろんですが、殺気交じりの攻撃もひらりとかわし、落ち込んだりする前に自分のしたいことをちゃんとする姿には考えさせられることも多く、たくさんの勇気をもらった気がします。

 

体調の変化は色とヒレで分かる

心の強さは半端ない我が家のパッサー「ナイト」ですが、前述した白点の他に別の病気にかかったことがあります。

これは症状的にエラムシだったのではと考えているのですが、このときはさすがの「ナイト」も拒食になり、完全に元気を失ってしまいました。あれだけのストレスの中で毎日生活していたので、さすがに耐えられなくなったかと、夫も私もとても心配しました。

この時は他の魚にも異常が出ており、まとめて薬浴を行ったために気づきませんでしたが、症状が出なくなってからの様子と比較すると明らかに違う点があったので、ご紹介します。

 

体長が悪くなった時のパッサーの様子

病気による症状(例えば痒がったり、狂ったように泳ぐなど)は抜きにして、ぱっと見た様子で「何か異常があるかも」と気づけるサインがあります。

◆体の色が薄くなる

言葉にするのは難しいのですが、元々黒っぽい色の部分がこげ茶のような色になります。ブルーライトに照らされたときに光るウロコの輝きもくすむ様な感じです。実際、薬浴で体調を整えてからは2~3日ほどかけてぐんぐん色が濃くなっていったので、体調がすぐれないときのサインとしてみて頂いても良いのではと思います。

恐らくこのような状態になっているときには、他の症状が出ていたり、いつもと違う行動をとっている可能性が高いので、よく観察してあげることをお勧めします。

 

◆ヒレを閉じがちになる

背びれと尻びれの伸びが悪くなります。また、元気な時、たまに伸びをするみたいに背びれや腹びれをグワッと広げることがあると思うのですが、それをほとんどしなくなります。

結構長い時間を見ていないとわからないので大変ですが、体調が悪くなるとヒレをしまったまま、ゆるゆると力なく泳ぐような様子が見られます。これはパッサーに限ったことではないように思います。

 

細かいことは気にしない!

今日も我が家の水槽内ではクイーンとパッサーの追いかけっこが続いています。が、相変わらずパッサーの「ナイト」はそれを気にしていません。

私たち人間も辛いことや苦しいことがあると、落ち込んで自分の殻にこもり、やらなければいけないこと・やりたかったことに制限を掛け、大切なものを失ってしまいそうになることがあります。そんな姿とは全く逆の行動をとる「ナイト」。誰かに攻撃されても、虐げられても、自分のすべきことを優先し、力強く毎日を生きています。


「毎日明るく生きようぜ!」byナイト

きっとストレスを全く感じていないわけではないはずですが、「細かいことは気にしない!余計なことを言ってくる奴は無視!」と決め込んでいる姿を見ていると、私も見習わないといけないなぁと感じる部分がたくさんあります。

ナイトのように力強く生きられる明日をみんなで目指しましょう!