ヤッコの突然死と☆になる前の兆候【アクアリストの妻目線】

フレームエンゼルが☆になってしまいました

以前より、サンプに作ったサブ水槽で飼育していたフレームエンゼルが、この度お星さまになってしまいました。

フレームエンゼルは夫が海水水槽を始めたころからのお気に入りのヤッコで、現在の150cm水槽を立ち上げたときにも2匹のフレームエンゼルが仲良く暮らしてくれていました。ですが、立ち上げ初めの頃の水質の不安定さや、新しいお魚達とのバランス関係の変化により、いつの間にか2匹ともいなくなってしまっていました。


↑以前飼育していたフレームエンゼル

そんな中やってきた新型のウイルス君。日本で売っているヤッコたちは海外産が多い為、人気のフレームエンゼルもそのあおりを受けて品薄状態になっていました。やっとのことで見つけてきたフレームエンゼルはとても小さく、我が家の大きな水槽にいきなり放り込むわけにはいかないと、大事に大事にサブ水槽で育てていました。

大きくなったら本水槽に入れてあげたいと思っていた矢先の悲しい出来事。今回正直なところ、はっきりとした死因が分かりませんでした。ですが今思うと、☆になってしまう2日ほど前から「もしかして…?」と思える現象が起きていたことに気が付きました。

そこで今回は、お魚が☆になってしまう前の兆候をお伝えし、私たちの大切なお魚たちの命を少しでも救えるお手伝いができたらと思います。また「ヤッコが突然死した」といった報告はネットで度々見かけることがあるので、そのことについてもお伝えできたらと思います。

 

ヤッコは突然死することがあるって本当?

ネットでアクアリウムのことについて調べていると、度々「ヤッコの突然死」について書かれている記事を見かけます。「今朝まで元気だったのに」「他の魚は元気なのにヤッコだけが突然…」「病気やケガの痕跡もないのに」などという文字を見ると心が痛みますよね。

ただ、今までの経験上、突然死のように思われる状況だったとしても、そこには必ず理由があることがほとんどです。その時すぐに分からなかったとしても、後から「もしかしてこれが原因だったかも?」と思える事象は必ず現れます。その為、「ヤッコは突然死することがあるから」と何もしないでいると、第2、第3の犠牲者が出ないとも限りません。次の犠牲者を出さないためにも、しっかりと原因究明することが大切ですから、日々のメンテナンスの内容や、水槽内の様子などはしっかりと記録しておけると良いと思います。

個体差はありますが、ヤッコは何か不具合が起きたときに一気に体調が悪くなる子が多く、突然変わり果てた姿になってしまう為に「突然死」のように感じてしまうことが多いようです。我が家のフレームエンゼルも、一見突然死のように思えましたが、きっと何か原因があるはずです。

 

お魚が死んでしまう前の兆候

今回のフレームエンゼルについては明確なものはあまりありませんでしたが、実際にお魚が☆になってしまう前にはある種の兆候が見られることが多いです。
すでにご存じの方も多いかもしれませんが、お魚が調子を崩したときに良く見られる様子を、今までの経験からいくつかご紹介します。

じっとする

お魚の種類にもよるので、じっとしていることが必ずしも悪いわけではありませんが、今まで1日中泳ぎ回っていたお魚が、水槽底面などでじっとしだしたら要注意です。

最初のうちはじっとしていても、つんつんと体を触ったり、水流を送ったりすると嫌がって動いてくれるので「気のせいだったかな?」と思ってしまうこともあります。ですが、本当に調子を崩していた場合は、動いてからまたじっとするまでの時間がどんどん短くなり、最終的につついたり、餌で誘惑しても全く動こうとしなくなります。

いよいよな時期になると、水槽底面でぱたりと倒れたような状態になって動かなくなりますが、この状態になればさすがに「おかしい」と気が付けると思います。重要なのは、初期の段階で気づけるかどうかです。少しでも疑問に感じたら、注意深く観察を続けるようにしましょう。

 

餌を食べなくなる

これはお魚の不調で最もわかりやすく現れる現象だと思います。特に、縄張り争いに負けたことで住処を失い、眠れなくなったときや病気を発症した時に顕著にみられます。

餌に興味は示すものの、全く口に入れようとしなかったり、口に入れてもすぐに吐き出してしまう様子からスタートします。だんだんと餌自体に興味を示さなくなり、そのうちに餌が来たとわかると奥へ引っ込んでしまって出てこなくなるような様子に変わっていきます。

生き物たるもの、やはり食べなければ弱ってしまうのは当然のことです。飼育環境の見直しや、病気の有無の確認、餌の種類を変えてみるなどして、体力が落ち切る前に回復させる必要があります。

 

体がボロボロになる、息が荒くなる

これは、他の魚との縄張り争いが激しいときと、寿命が近づいたときに見られる現象です。

縄張り争いが原因の場合は、かみつかれたりした影響でヒレが裂けているような感じでボロボロになることはよく見られる現象です。同じ表現が正しいかわかりませんが、追いかけまわされている影響なのか、息が上がっているかのように荒い呼吸になります。他のお魚の様子を見れば、原因は一目瞭然だと思いますので、すぐに保護をしてあげて対策をしましょう。対応が早ければ早いほど、回復する可能性は高くなります。

寿命による変化の場合は、誰とも争ってもいないのに、ヒレなどか老化したようにヘロヘロとしたり、一度裂けたヒレがなかなか治らなかったりといった様子が見られます。あまり泳がずにじっとするようになり、餌もあまり食べず、それでいて大きく一生懸命に息をしているような感じになります。寿命の場合はただ時を待つしかないので、最期まで穏やかに過ごせるように見守ってあげるしかありません。

 

我が家のフレームに起きていた異変

上記の兆候を踏まえて、今回のフレームエンゼルの状況についてもう一度考えてみることにしました。思い返してみると「もしかして…?」と思い当たることが何点かあったように思います。

住処から動かなくなっていた

フレームエンゼルはサブ水槽に入れたL字の塩ビ管を住処にして暮らしていました。☆になってしまう2日ほど前から、あまり住処から出ている姿を見かけなくなっていたように思います。今までであれば住処の中にいたとしても、ご飯の時間になると外に出てきて泳いでいる姿が見れましたし、それ以外の時間でも泳いでいる時間のほうが長かったように感じます。この時点で、少し調子を崩していた可能性もあるのではと思いました。

実際には全く泳いでいないわけではなく、しっかりと泳ぎながら住処に閉じこもっているような様子でしたが、いつもと様子が違っていることに違和感を覚えたのなら対応すべきだったと反省しています。

 

餌は食べていた

これが判断を誤った大きな原因のように思います。住処からは顔を少し出す程度で泳ぎ回らなくなっていましたが、餌は普通についばんでいましたし、吐き出すことなくしっかりと食べている様子を見ることができていました。
経験則的に、お魚が調子を崩す場合、動かなくなるよりも先に食べなくなることがほとんどでした。その為「あんまり泳がないけど、食べているから大丈夫かな」と楽観視してしまいました。本当は辛かったかもしれないのに、気づいてあげられず、本当にかわいそうなことをしてしまったと後悔しています。

PasyaPasya
餌を食べたことに安堵してしまい、他の異変を軽くとらえてしまいました。この時点で夫に相談し、対応していれば状況は変わっていたかもしれません。

 

前日にサンプ内の清掃を行った

亡くなってしまう前日の夜、夫がサンプのリアクター類の清掃、サンプの下に溜まったデトリタスなどを取り除く作業をしていたそうです。他のサブ水槽やサンプ内の隔離場所に住んでいるお魚達(ニシキヤッコ、キイロハギ、プリンセスダムセル、ゴールドスペックジョーフィッシュ)には何の影響もなかったので、そこまで悪影響を及ぼしたようには思えませんが「濾過槽や底砂の掃除をしたら、お魚が調子を崩した!」というのはよく聞く話。もともと調子を崩していたのだとしたら、フレームエンゼルにとっては、少しの汚れの舞い上がりも辛いものだったのかもしれません。

PasyaPasya
最初に魚の様子を確認してから作業をすればよかったのですが、夜だったこともあり、眠っている子たちがほとんどだったので確認しきれませんでした。

 

お魚のちょっとした変化は大切なSOSかも…!

今になっていろいろと振り返ってみると、フレームエンゼルが☆になった原因となりそうなことがいくつかあったことがわかりました。直接、致命傷になった原因を特定はできませんでしたが、わずかな兆候を見逃さず、対応していれば救えた命だったかもしれません。

「ちょっと体調を崩しているだけだろう」
「気のせいかもしれないし」
「他も忙しいから、また後で・・・」

こんな何気ない気持ちから、状態の変化を楽観視してしまったことが、一番の後悔です。

お魚は話をしてくれません。そして、わかりやすくアピールしてくれるわけでもありません。ほんのわずかな違和感や変化が、後に起きる深刻な事態を伝えていることもあります。日々の観察で少しでもおかしいと感じたら、経過をしっかりと観察すること。気に留めておくこと。これがどれだけ大切なことなのか思い知らされました。

お魚からのSOSをこれからは見逃さずに過ごして行きたいと思います。
皆さんの大切なお魚たちが、少しでも長生きできるよう、この記事が参考になれば幸いです。