はじめに
水槽にライブロックで入り組んだレイアウトを作った場合に、何らかの理由で魚を取り出したくても取り出せない場合がありました。大変困っていたのですが、ネットの情報や漁師さんのやり方からそこそこの確率で捕獲に成功したため、やり方を紹介します。
取り出したかった理由
私は小型ヤッコが好きなので、色々な種類を飼っているのですが海水魚は縄張り争いが激しく特に同種同士で激しくケンカをします。
うまく折り合いがつけばよいのですが、しばしば片方が死ぬまで、またはボロボロになるまで争うこともあり飼い主としてはこの課題を何とかする必要がありました。
小型ヤッコには個体差もありますが種によって性格の強さが違い、水槽に入れる順番によって先に入った方が縄張りを主張できるため、混泳が上手くいく確率を上げることができます。
ただ、水槽立ち上げ時なら計画通りに魚を入れていくことができますが、その後は魚の突然の死などにより計画通りいかないことも多いです。
そのような場合には一旦気の強い種を取り出して隔離する必要がありました。
捕獲する方法
簡単に言うと古典的な罠です。一旦入ったら出にくい構造になっているだけという大昔から漁師さんが行なっている方法にネットの情報をプラスして簡単に作ったものになります。
必要な部資材
- 2リットルのペットボトル
- ハサミ
- エスロン塩ビ用接着剤(他のものでも代用可能)
作る形状
何ということはない構造です。工夫した点といえば、ペットボトルの切断面がバリだっているため、魚を傷付けないために塩ビ用接着剤でコーティングしたくらいです。切断もハサミで適当に切っただけというお粗末構造で少し恥ずかしいです。
実際に使ってみて
使ってみて作成の際にキーとなるポイントが分かりました。
一つ目は穴の大きさaです。aはターゲットの大きさに合わせて入れる必要最低限の大きさが好ましいです。要は出にくくする必要があるということです。
二つ目は写真のcの長さです。ここが必要以上に長いと入った魚が方向転換しやすくなり、出やすくなります。
逆にbは長めがよいですが、そんなペットボトルはあまりないと思うので、cの長さで調整するしかなさそうです。
今回は穴を上向きにして設置しています。罠に餌を入れて、匂いにつられてターゲットが入ったら素早く穴の部分に上から手を突っ込めばターゲットはパニックになって余計に罠にハマります。
捕まえる時は少し辛抱しながら待っていれば簡単に捕獲できました。
更に確実性を増すためにbを長くしたい場合は、ペットボトルを2本使えば長くできる気がします。
まとめ
大型ヤッコなどはそもそもペットボトルに入らないため自作する必要がありますが大型ヤッコなら、そもそも網で捕まえられそうな気もします。
小型ヤッコの厄介なところはライブロックの間に入ってしまうことなので、そのためには罠が有効でした。
ただ、この罠はヤッコ以外には使えませんでした。何故ならこの罠は地面に落ちた餌に興味を示す必要があるためで、ハナダイやクマノミは落ちた餌には興味を示さないからです。その場合は、設置向きを横向きにすれば捕獲できるかもしれません。
特にハナダイは縄張り争いがよく発生しますが、あの流線型の身体で非常に速く動くため、まず網による捕獲は出来ないので今後の改善が必要です。
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