小型オールインワン水槽で作る金魚アクアリウム~立ち上げ編~【おうち時間を楽しもう】

小型オールインワン水槽を立ち上げます

さて、必要な備品は揃ったので、次は実際に水槽を立ち上げていこうと思います。

我が家では毎回以下のような手順で水槽の立ち上げを行っています。人によって方法は様々かと思いますが、我が家は比較的スピード重視の立ち上げ方法を取っています。

こんな立ち上げ方もあるんだ!と参考までに見て頂ければ幸いです。

ちなみに海水バージョンですが、立ち上げの方法をまとめた記事もあります。ご参考までに…。
↓ ↓ ↓

早く水槽立ち上げたい!アンモニア添加による海水水槽の急速立ち上げの記録

 

立ち上げに必要なもの

まずは立ち上げに際して必要なものを揃えましょう。

  • 水槽:GEX アクア360アール 水量は約10L
  • ろ過フィルター:水槽一体型
  • ろ材:パワーハウス モノボール
  • 底材:大磯砂 中目
  • バクテリア:GEX ベストバイオ 10ml、GEX サイクル 20ml
  • アンモニア源:アンモニア水 20ml (薬局とかで売ってます!)
  • ヒーター:30℃前後に設定
  • 試薬(亜硝酸・硝酸塩):テトラ テスト6 in 1 試験紙
  • 試薬(アンモニア):Red Sea マリンテストキット アンモニア

 

「立ち上げる」とか「水を作る」という言い方をしますが、要は、お魚が出す汚れや餌による汚れを分解してくれるバクテリアたちを、ろ過フィルター内にたくさん育てて、きれいな水を作るサイクルを完成させる作業の事を言います。これによって、毎日水替えをしなくてもお魚たちは常にきれいな水の中で生活できるようになるというわけです。

我が家の立ち上げ方法は、最初にアンモニア源を人工的に添加することで、硝化サイクルが出来上がるのを早める方法です。アンモニアは毒物なので、水槽内のアンモニア量を測る試験薬が無い場合や、取扱いが不安な場合は無理に使用しないようにしましょう。少し時間はかかりますが、アンモニア源を使用しなくても立ち上げは可能です。

水を作るときは実際の水槽でなくても良いのですが(何ならバケツとかでもできます)、今回はフィルターが水槽と一体型になったものを使うので、実際に飼育に使う水槽内で立ち上げています。

 

立ち上げ手順

立ち上げの手順は以下の通りです。

  1. 水槽に水と底材を入れる
  2. ろ材を入れたフィルターを水槽内にセットする
  3. 水槽内にバクテリアとアンモニアを添加する
  4. ヒーターをセットし、フィルターを回す

 

これだけです。とっても簡単です。あとは毎日水質の変化をチェックしていくだけ!
早ければ1週間ほどで立ち上がります。

 

立ち上げの準備

まずはの日は立ち上げの準備をしていきます。
ろ過フィルター部分と水槽は綺麗に洗ってから使用します。

ろ過フィルターは水槽一体型になったものですが、中のろ材を変えたかったので元々付属していたシート型フィルターを除去し、そこに直接モノボールを適量入れてフィルター内に詰めました。ほんとはネットなどにろ材を入れて詰めたかったのですが、場所が小さすぎたので今回は断念しました。

水槽内には底材を敷きます。底材は立ち上げ時は無くても問題ないですが、今回はろ過フィルターが小さかったためにろ過能力を上げる目的で入れています。真っ白な化粧砂などを敷きたい場合は、立ち上げ途中で汚れてしまう恐れがあるので、立ち上げた後に入れることをお勧めします。

次にアンモニア源とバクテリアを添加します。
今回アンモニア水は20ml、バクテリアは2種類をそれぞれ添加しました。アンモニアは毒物なので、取扱いと添加量には注意が必要です。入れすぎてしまうと水槽が立ち上がった後にろ材などの洗浄を行う必要が出てくるため、慣れないうちは1Lに対して1滴を目安に入れてください。

最後にヒーターをセットします。バクテリアさんたちが活発に活動できるよう少し暖かめの30℃前後で今回はセットしました。

実際の立ち上げ状況

では、今回の実際の立ち上げ状況を見てみましょう。以下は立ち上げの状況をグラフにまとめたものです。水の中で一体どんな変化が起きていくのか、順を追って見ていくととても分かりやすいと思います。

※元の水の状態や容器、その他の環境によっても立ち上げの状況は異なります。あくまで一例としてご覧ください。

1~4日目

亜硝酸、硝酸塩に特に変化はありません。

6日目

初めて亜硝酸、硝酸塩を検出しました。バクテリアたちの活動が始まってきたことを示しています。感覚的にはここまで来るのに少し時間がかかった印象です。

7~8日目

亜硝酸、硝酸塩の検出量が多くなってきているのが分かります。活発にバクテリアたちが活動してきています。

9~16日目

この間、亜硝酸と硝酸塩はかなりの量が検出されています。数値としてはピークに達しているような状況です。グラフのがたがたを見ても分かる通り数値が安定していませんが、これは試験紙による簡易測定の影響もあると思います。

17~21日目

ピーク時よりは少し落ち着いた数値ですが、亜硝酸、硝酸塩共に多く検出されています。あともう少しの我慢です。

22~29日目

日を追うごとに亜硝酸、硝酸塩の値がゆっくりですが落ち着いてきました。立ち上げ自体は完了目前です。早く金魚を!と思いたい気持ちをぐっと抑え、もう少し我慢します。

30日目

ここで立ち上げ開始から初めて水槽の水替えを行いました。水をほぼ全て新しいものに替えた理由は、水槽内に残っているかもしれないアンモニアや汚れを、生体投入前にきれいにするためです。この時点で全ての値が安全値となり、これで立ち上げ完了です。

今回の立ち上げで分かったこと

今回の立ち上げで分かったことがあります。それは

ろ材量や流量が少ないと立ち上がるのが遅い

ということ。わかってはいたのですが、ここがオールインワン水槽の難しいところだなぁと感じました。外部式フィルターなどは設置や配管の面で大変なところもありますが、その圧倒的な流量と入れられるろ材量の多さが助けとなり、我が家のスピード立ち上げ法であれば早ければ1週間ほどで立ち上がります。

今回、ろ材量の少なさを補うため底材も粒の大きいものを使い、立ち上げ開始の時から投入していましたが、それでも立ち上がるのがかなり遅かったなと感じました。やはり、すっきりした見た目になるようフィルター部分が小さく作られていること、流量が少ないことが仇になった気がします。

フィルターのろ材の隙間やくぼみにバクテリアさんたちは住み着くわけですから…ろ材が少なくてはそうなってしまうのも無理ありません。また、バクテリアは生き物なので生きていくには酸素が必要です。「流量が多い=水の中にたくさん酸素が含まれる」ということになるので、流量も意外と重要な部分だったりします。水槽内の酸素を増やすためにエアレーションを入れても良かったかもしれません。

「早く金魚入れたい…」ともやもやしてしまいましたが、何とか無事に水槽は立ち上がったので、いよいよお目当ての金魚を探しに出かけようかなと思います。

金魚さんが入ったらまた報告させて頂きます!お楽しみにー!!