はじめに
レイアウトの目的
レイアウトの目的は以下の3通りあるかと思います。
- 水槽を格好良く見せる
- 珊瑚の置き場所
- 魚の隠れ家
次にレイアウトを作る際に注意するべき項目は以下になると思います。特にライブロックを使う場合は、4には注意するべきです。
今まで一番厄介だったのは、謎の貝の侵入を招き、水槽をリセットしてもどこかについてきて大繁殖してしまったことです。有名なカーリーやウミケムシなども相当厄介で、一度入ると除去するのが非常に大変です。1,2,3はしっかりと事前に検討すれば対応できますし、最悪リセットすれば何とかなる項目です。
- 水流を妨げず、澱み(よどみ)を作らない
- しっかりと固定し、崩れないようにする
- ライブロックを使う場合は、下部が腐らないようにする
- ライブロックを使う場合は、変な生き物が混じらないようにする
どんなデザインにするか
レイアウトのデザインですが、今回はサンゴはミドリイシを入れ、魚はイエローヘッドジョー、大型ヤッコ、小型ヤッコ、ハナダイ、ハギを入れる予定です。
イエローヘッドジョーがいるので、まずは底砂が必要です。次に小型ヤッコ達がいるので、寝床をたくさん作る必要があります。また、昼間も縄張り争いがあまり起きないようにある程度レイアウトは複雑にする必要がありそうです。ハナダイ達は特にレイアウトの影響はないように思います。ただ、ハナダイ達も夜は隠れて寝ますのでレイアウトは複雑であることに越したことはありません。
ただし、その際に注意しないといけないのは水が澱まないようにしないといけません。つまり、相反することを両立しないといけないので、ここが難しい点になります。
水の澱み(よどみ)と複数の寝床を両立するためには、完全な壁のような構造は使えないということになります。枝状のライブロック等を使って複雑だけど水が通るようにするしか方法はなさそうです。
なので今回はできる限り枝状に近い構造体を使って、複雑に入り組んだ構造だけど、水流ポンプを強めにして入り組んでロスする分をカバーするようなデザインにしたいと思います。
どんな素材でレイアウトを作成するか
上記のデザインを実現するために、枝状の構造物を使うことを決めました。では、枝状の構造物にどんな材質の物を使うかを検討していきます。
まず、すぐ思いつくのは枝状ライブロックです。これを使うと水がよどみ難いのは皆さんご存知の通りです。ただ、いくつか懸念点があって、やはり変な生き物の混入が気になります。
また、レイアウトが崩れないようにするのがライブロックだと結構大変です。ライブロックは様々な目に見えるか見えないかの生き物達が住んでいる生きた岩なので乾燥させるわけにはいきません。なので接着剤が非常に使いにくい点が難点です。
ライブロック下部が腐るという問題はアクリルなどで持ち上げて上げれば何とかなるので、この点は少しハードルが低いです。崩れないようにするのと、変な生き物の混入を確実に防止しないといけません。
特に今回は水槽が大きいので、一度立ち上げたらリセットはホイホイできるものではなさそうです。なので、特に生き物の混入だけは阻止しないといけません。でかい水槽であればあるほど、生き物が入り込むと根絶不可能になります。
そういう風に考えると、ライブロックを使うのは懸念点が大きい様に感じています。ライブロックを使うことで生物層が豊富になるという裏返しとして発生する有害生物の混入を完全に避けるのは非常に難しそうです。
擬岩を使うという手もあります。これならば完全な人工物なので、生き物の混入はなくせそうです。また、接着剤を使って完全に固定できるので、好きな形状が作れそうです。澱み対策もじっくりできそうなところもよさそうです。
また、ライブロックはたくさん入れるとめちゃめちゃ重くなりますが、擬岩はFRPが使われている場合はかなり軽いです。この点もメリットになりそうです。
このように擬岩には結構メリットが多そうなので、今回は擬岩を使うことにします。
- 軽い(FRPの場合)
- 接着剤でがっちり固定できる
- 事前にレイアウトを考えることができる
- 有害生物の混入がない
- ほぼ半永久的に使えそう
- 生物層が0である
どの擬岩を購入するか
現時点で売っているのが確認できたのは以下の4つです。
- カミハタ カリブシー 人工ライブロック
- C.P. Farm ライブロックレプリカ
- ATS 枝状ライブロックモジュール
- ATS ライブロックレプリカ・SSサイズ 3個セット
このうちで、FRPが使われているのはATS社の2つで、それ以外は石灰か何かのセメント系と思われます。
また、C.P Farmの物は実際の海に沈めて作ったと書いてあるので、生物層は非常に豊富そうですが、有害生物の混入の危険性がありそうです。
カミハタのカリブシーの物は、バクテリアなどはついているみたいですが、有害生物はついていないとの記載がありました。作り方は書いていないですが、カミハタは養殖屋さんなので、そのあたりの施設を使っている可能性がありそうです。
ATSはインドネシアの会社で素材はFRPでできているようです。そのため、他の二つと違って完全なる人工物でバクテリアの付着も、生物層も一切ありませんが、有害生物も入っていません。
今回は枝状で、さらに軽くて事前にがっちり固定できるものがよいので、ATS社の枝状ライブロックモジュールを選定しようと思います。デザインも複数あって、かなり自由にレイアウトできそうです。
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