【プロテインスキマー】RLSS R12-iレビュー~2年間使った感想も~

この記事の概要

新しい海水魚サンゴ水槽用のプロテインスキマーRLSS R12-iを購入しました。かなり大型のプロテインスキマーで、日本で購入できるプロテインスキマーの中では、最大級のものの1つです。どのようなプロテインスキマーか簡単に解説しました。

購入したプロテインスキマーについて

我が家の水槽は150cm水槽ですので、大体サンプ合わせて750リットルほどの水量になります。そのため、水量より3倍程度過剰なプロテインスキマーを使っています。

メーカー:RLSS
機種名:R12-i
サイズ:L48cm × W33cm × H58cm
付属ポンプ:DC-10000-II
ポンプ流量:12000 l/hour
吸入量:2400 l/hour
メーカー推奨水量:2000リットル

組み立て方法

非常に大きなスキマーのためか完成状態で届かず、分解された状態で届きました。まずは全ての部品を水洗いして、組み立て作業を行ないました。

土台にポンプ固定版を装着する。

土台にポンプを固定するための板をねじ止めします。マイナスドライバーはなくても固定できますが、合った方がいいと思います。

 

ポンプを固定する

かちゃんとはめ込むことができます。この時はねじ固定は不要だったと思います。

 

ポンプの上にお皿を載せて固定する

写真で分かりにくくて申し訳ないのですが、ポンプの先端に吸気口をつけます。次に透明なお皿を載せます。

透明なお皿の上に固定用の部品を装着します。ねじ溝がありますので、回すだけで固定できます。

 

穴が開いた丸い板をねじ止めする

泡を分散させるための穴が開いた白い板をねじにて固定します。

 

外壁をねじどめします。

プロテインスキマーの外壁といえばいいのか、泡が通る部分をねじ止めします。写真左したに見えている白いねじで4点止めします。

さらに、このエアーの巻きこみ防止と流量調整を兼ねるパイプを固定します。

この部分を回転させることで、流量調整(スキマーの高さ調整)することとができます。

 

使用ポンプ

これはポンプの外箱です。H2O SYSTEMS製のWavelineシリーズのDC-10000Ⅱというポンプが付属しています。

 

プロテインスキマーを入れた状態

完成したプロテインスキマーを水槽に入れた状態はこんな感じです。サンプの中がギリギリです。このプロテインスキマー無茶苦茶でかいです。

 

アワの質はこんな感じです。

 

あまりに汚れがとれているので、その部分はモザイクにしました。

取れる汚れの量

大体こんな感じです。正直予想以上の汚れを取ることができています。プロテインスキマーは物理濾過ですので、もしこのプロテインスキマーがなかったら、この汚れが水槽内に溜まっていることになります。

画像はクリックで汚れ画像に飛ぶことができます。

実際に2年間運用してみて

このサイズのプロテインスキマーを運用されている方は少ないと思います。2年間運用してみての感想をお伝えします。

必要な元素まで取ってしまわないのか?

このような懸念が出た理由を私は知りません。ただし、この懸念に対する回答となる研究結果は海外文献としてあります。

10年前の記事ですが、大変参考になります。

Feature Article: Elemental Analysis of Skimmate: What Does a Protein Skimmer Actually Remove from Aquarium Water?

https://www.advancedaquarist.com/2010/2/aafeature

この記事を見る限り、炭酸カルシウムCaCO3がスキマーの排出物から17.4%検出されています。数値だけを見ると大変大きいですよね。

この記事で評価したプロテインスキマーの排出物は、水に不溶性の物です。水で徹底的に洗い流して、それでも残ったものを分析されています。つまり、水に溶けている成分をそもそも分析していません。ですので、サンゴが使える形態である水溶性のカルシウムなどはこの結果には含まれていません。

記事では、この炭酸カルシウムの起源はプランクトンなどの生物由来だろうと予想されています。

さらに表1を見ると、液体の排出物の分析もされており、こちらは海水の成分比率よりも少ないカルシウム比率となっています。水溶性成分のカルシウムはスキマーではあまり除去されていないということがわかります。他の成分についても海水の分析結果と同等となっていて、プロテインスキマーで必要な元素まで除去されてしまうということはないという結果になっています。

対して、リン酸の濃縮率は4900ppmとなっており、海水に溶けているリン酸0.02ppmよりも遥かに多くのリン酸を除去できています。この点はサンゴを飼育する上で大変なメリットになり得ると思っています。

私の経験

上記文献では、プロテインスキマーで海水の成分が除去されてしまうことはなさそうということがわかりました。実際に過剰なプロテインスキマーを運用してみた結果上記の記事は正しいと感じています。

KHやカルシウムイオンの数値が特に何も添加していない場合でも変動しなかったためです。

KHの1ヶ月間の変動@2018年2月 海水魚のみサンゴなし

  • 1周目:7.6 dkh
  • 2周目:7.8 dkh
  • 3周目:7.8 dkh

カルシウムの1ヶ月の変動@2018年2月 海水魚のみサンゴなし

  • 1周目:408mg/l
  • 2周目:390mg/l
  • 3周目:402mg/l

私の水槽は多くの魚が入っている状態ですが、何とかリン酸が0.1ppmを維持できているのは、大きなプロテインスキマーのおかげだと感じています。硝酸塩は水槽を立ち上げてからずっと0ppmの状態を維持できています。

日々の掃除

1週間に1回、排出物を取り除いています。あまりに取れるので臭いがきついですが・・・

まとめ

市販されている個人用プロテインスキマーの中では最大級のサイズのスキマーを使ってみましたが、私の水槽では今のところデメリットは感じていません。排出物の多さを見ると、この不要物が水槽内に溜まってしまう方がデメリットになり得るかなと思っています。

実際に分析結果を見ても、10万倍程度濃縮されたリン酸が除去できており、濾過装置としては非常に優秀と思います。個人的な意見ですが、プロテインスキマーは大きい方が良いかなと感じています。