【飼育記録】ベビーコリドラス成長日記【アクアリストの妻目線】

ベビーコリドラスが誕生しました!

先日、我が家のテラリウム水槽に突如現れた卵たち。調べるとコリドラスの卵であることが判明したので、今までの経験を活かし、ブリードに挑戦してみることにしました。

卵が産まれてから約4日後…。無事2匹の稚魚がハッチアウトに成功!
今回はこの2匹の成長を追うとともに、必要な道具や環境、気づきなどを共有できたらと思います。

PasyaPasya
我が家のコリドラスは「ゴールデンパンダ」という種類のものです。白い体に黒いパッチリおめめが特徴の個体です。生まれた時の稚魚の姿などは、コリドラスの種類によって異なりますのでご注意ください。

 

コリドラスの赤ちゃんってどんな姿?

コリドラスは生まれてすぐはドジョウのような見た目をしています。
体長はおよそ5mmほどで、カクレクマノミの稚魚などと比べると大きい印象です。

コリドラス特有のヒゲのようなものはかなり小さく見にくいです。ですが、大きな胸ビレと水槽底面でじっとしている様子はまさにコリドラスといった感じです。お腹に大きな袋のようなものがついているのですが、これは栄養袋です。生まれてすぐは上手く食事をとることが出来ないため、この栄養袋を少しづつ吸収しながら成長します。その為、稚魚が生まれてから2~3日は餌を与える必要がありません。

餌はブラインシュリンプを沸かしたものを生後3日目から与えています。生まれたての段階でかなり体が大きいので、ベビーブラインシュリンプくらいの大きさなら問題なく食べることが出来ると思います。
きちんと餌を食べれていれば、体がまだ半透明なので、お腹のあたりがオレンジ色(ベビーブラインシュリンプの色)になります。

 

コリドラスベビー成長記録

ここからは写真とともにコリドラスベビーの成長を追っていきたいと思います。

生後0日目

生まれてすぐは前の項目で記載したような姿をしています。あまり動かず、じっとしていることが多いです。流れが強いと溺れてしまうこともあるので、水槽内の掃除をするときやエアレーションの強さなどには注意しましょう。

 

生後3日目

この日から餌を開始しました。まだあまり活発な動きはなく、じっとしていることが多いですが、生まれたてのころと比べると時々動いている様子を見ることが出来るようになります。

餌は沸かしたベビーブラインシュリンプを一日1回与えていました。

 

生後4日目

昨日与えた餌を無事に食べることが出来たのか、お腹のあたりがオレンジ色(ブラインシュリンプの色)になっています。
この日あたりから、水槽の照明をつけるとビクッとするかのように少し泳いで反応するようになりました。食事をとるという要素が増えたことにより、活発になったように感じます。

 

生後1週間

随分体がしっかりしてきました。まだ体は半分透けているような状態ですが、形はコリドラスのミニバージョンそのものです。肉眼で見ても、ヒゲや腹びれなどの特徴的な体の形を観察することが出来るようになります。

このころになると日中の動きが活発になり、常に動き回っているような様子に変わります。かなり早く泳ぐので、このあたりから写真撮影が大変でした。多少の水流などにも耐えられるようになるので、このころに一度水替えをすると良いかもしれません。

 

生後2週間

体の色味が濃くなり、半透明だった体は模様がくっきりして、しっかりとした体つきになります。体長は1.5cm~2cmほど。コリドラス特有の動き(ヒゲを使って水槽底面の餌を探すなど)も見られるようになります。

小さなものであれば粒餌でも食べられるようになるため、大きめの個体であれば大人のコリドラスとの混泳も可能になってきます。我が家も大体このぐらいで本水槽デビューさせました。

 

ベビーの飼育環境について

ここで、今回のコリドラスベビーのブリードに使用した水槽設備等の飼育環境をご紹介します。

飼育設備

用意したものは以下の通りです。

  • 水槽(GEX 30cm×20cm 高さ25cm)
  • ZISS EZ BREEDER(BL-2TF)
  • 底面フィルター(GEX)
  • 大磯砂
  • 水槽用ヒーター(温度調節可能なもの)

今回たまたまですが、もともと別の生体を飼育しようと立ち上げていた水槽があったため、その中に隔離容器(ZISSのEZ BREEDER)をセットし、稚魚飼育の水槽にしました。
本水槽の中に隔離容器を入れたり、外付けのサテライトなどで対応しても問題ないと思います。

水温は27℃に設定し、やや暖かめにしています。これはカクレクマノミのブリードをした経験から、稚魚の生存率を上げる一番の要因は温度であるとわかっていたからです。

隔離水槽内の水流については水カビ等の防止になるため、あったほうが良いですが、卵が浮かない程度のかなり優しめの設定にしていました。

 

気を付けること

前述したように、隔離容器内は優しい水流しか流れないため、淡水の場合は水カビが発生しやすくなります。卵同士の間隔を空ける、必要であれば水カビをスポイトで吸い取るなど、面倒ですが毎日の観察は必須になります。

また、無事ハッチアウトして餌を与えるようになると、水槽内はかなり汚れるようになります。沸かしたてのベビーブラインシュリンプであっても、淡水内では1日たてば死んでしまいます。その為、それがすべて汚れとなり、床や壁に引っ付いて溜まっている状態になります。餌を与える前にはなるべく掃除をし、きれいに保つことで、稚魚の生存率も上がります。

PasyaPasya
お掃除をする際は水槽内の水が大きく動きすぎないようにしましょう。生まれて1週間くらいまでの稚魚は水流が強すぎると溺れてしまいます。スポイトなどを使って汚れを少しづつ吸い出すのがおすすめです。

 

もう巣立った個体も!

コリドラスは基本的に穏やかな性格で、他の個体を攻撃することが無いため、稚魚も粒餌が食べられるようになったら本水槽デビューすることが出来ます。
我が家で最初に生まれた稚魚2匹も、粒餌が食べられるようになったので、稚魚水槽を巣立って本水槽へお引越しをしました。今では大人の大きなコリドラスと一緒に一生懸命餌を探したり、泳いでいる姿を見ることが出来ます。

コリドラスの稚魚は生まれた時の体が大きく、食べられる餌も多い為にとてもブリードしやすい種類のお魚だと思います。小さな卵を見つけた際はぜひ、ブリードに挑戦してみてください!