【水槽立ち上げ記録】FRP擬岩を使ったレイアウトの作り方!【レプリカライブロック】

はじめに

PasyaPasya
前回の記事でFRP擬岩を使うことを報告しました。今回は届いたFRP擬岩を使って、実際にレイアウトを作成した時の記録を公開します。

購入したFRP擬岩の種類

 

購入したFRP擬岩
  1. 枝状ライブロックレプリカA
  2. 枝状ライブロックレプリカB
  3. 枝状ライブロックレプリカC
  4. 枝状ライブロックレプリカD
  5. 枝状ライブロックレプリカE
  6. 枝状ライブロックレプリカF
  7. 枝状ライブロックレプリカG
  8. 枝状ライブロックレプリカH
  9. 枝状ライブロックレプリカA
  10. 枝状ライブロックレプリカB
  11. 枝状ライブロックレプリカC
  12. 枝状ライブロックレプリカC
  13. 枝状ライブロックレプリカE

合計で13個のレプリカライブロックを購入しました。全てATS社製のFRP枝状レプリカライブロックです。

実際に購入してみて、かなり出来栄えが良いことが分かりました。水につけると、本物か偽物か分かりません。また、石灰藻がなくなったりもしないので、岩っぽくならないところもメリットかもしれません。

実際にできたものの写真

完成形の写真です。

上側がパーツAで下側がパーツBになります。

 

コンセプト

  1. 水の澱みがないようにする
  2. サンゴを置くスペースを広く取る
  3. イエローヘッドジョーがいるのでサンゴ置き場は高くする

上記のコンセプトに沿ってレイアウトの試行錯誤を繰り返しました。

その結果、二つのライブロックの塊AとBを作り別々に設置することとしました。Aパーツはサンゴ置き場のためのライブロックで左右に柱を作ってサンゴの位置を水槽中段よりも高くなっています。

BパーツはAパーツの下側に設置するパーツで魚の隠れ家となるところです。これはAパーツの下側に入れる必要があるので、Aパーツよりもかなり小さめに作っています。

どうやって接着したか

実際にやってみて必要な強度を持つ接着を行うのに苦労しました。最終的な接着方法はFRPを使った接着です。ガラスクロスとエポキシ樹脂で擬岩同士を接着しました。

使ったのは主にコニシボンドFRP補修用という商品です。ガラスクロスもセットになっていて、助かりました。

ガラスクロスは3層の積層構造にするべきなのかもしれないですが、今回は荷重がかかるところのみ3層にして、それ以外は2層で行なっています。2層でもかなりの強度があり、水中で使う分には全く問題なさそうでした。

実際に自立させてみたところ、十分に耐えられることが分かりました。また、立て方から考えても、テコの原理で自重の何倍もの力がかかっていますが特に壊れたり歪むことはありませんでした。

FRPを使ったライブロック同士の接着の仕方

PasyaPasya
最初に断っておきますが、私はプロではないので我流でFRPにて接着しています。ですので、もっと良い方法があるのだとは思いますが、今回やった方法が何かの参考になるかもしれないため、記載しておきます。

使った道具

  1. コニシボンドFRP補修用(別々に樹脂とガラスクロスを買ってもいい)
  2. 使い捨てのゴム手袋
  3. プラスチックの使い捨てコップ
  4. 割り箸
  5. 養生テープ(糊残りがないものの方がよい)
  6. 先の硬めの綿棒

接着方法

FRPとは、ただ単にエポキシ樹脂で固めただけではなくて、エポキシ樹脂の中にガラス編んだシートを埋め込むことで強度を高くした材料です。

まず、エポキシ樹脂の主剤と硬化剤を混ぜます。エポキシ樹脂は2液系と言われる類の接着剤で硬化剤を入れると硬化が始まります。なので、1度混ぜてしまったら放置すると固まってしまって塗れなくなるので、混ぜ始めたら固まる前に塗る必要があります。なので、少しずつ小分けにして作った方がよいため、プラスチックの使い捨てコップを使用して混合させました。

次にライブロックを仮止めします。あらかじめテープなどでライブロックのどことどこを張り合わせてどのような形にするかを決めておいて、テープなどで仮止めして固定します。

最初はアロンアルファを使って仮止めしようとしたのですが、かなり接着が難しく相当長い時間固まらせないと、仮止めができなかったためテープを使いました。この際に糊残りがない方がよいので、養生テープの方がよいと思います。

続いて、主剤と硬化剤を混ぜたエポキシ樹脂をライブロックに塗ります。そして、その上にガラスクロスを貼っていきます。ガラスクロスはガラスを編んだものなので、当然曲げると割れます。

編み物構造なので若干は追随してくれますが、割れる点には注意が必要です。当然ガラスなので刺さります。まぁ割れたコップのようには切れたりはしにくいですが、それでもガラスなので危険性はあります。終わった後は掃除機をかけた方がよいです。

次にガラスクロスの上にさらにエポキシ樹脂を塗っていきます。そうして、ガラスクロスがギリギリ見えるか見えないかくらいにエポキシ樹脂を塗ったら、その上にさらにガラスクロスを敷いていきます。

私の場合は荷重がかかりそうな部分は3層構造にして、それ以外は2層構造にしています。

下の画像だと、所々に白い部分があると思いますが、その部分が接着部分になります。FRPで接合部分は360°周囲をグルっと1周固定しているので、そうそう壊れなさそうです。

難しかった点

YoutubeとかでFRPの使い方について調べてみると、車や船の修理が多かったです。

車や船など大きめの物の場合は曲面でもRが大きめの加工なので、ローラーなどを使われていましたが、ライブロックの場合はこれでもかというくらいゴツゴツしているので、その部分にガラスクロスを入れるのに苦労しました。なので綿棒を使ってチマチマ塗り広げています。

また、360°全周固定しておかないといけないので、裏面は非常に塗りにくかったです。ライブロックの接着なので、かなり狭い部分もあり綿棒がどうやっても入らない部分もありました。その場合は、潔く諦めました。水槽の中に入れるので、そこまでの剛性も必要ないだろうと思います。

まとめ

PasyaPasya

実際に作ってみて、レプリカライブロックは実際のライブロックと見た目はほとんど違いが分からないことが分かりました。やはり、ライブロックの真骨頂は豊富な生物層にあると思います。デザインだけなら、劣化の速度も遅いと思われるレプリカは選択肢としてありだと感じました。

また、強度はライブロックを積み上げただけとは比較にならないほど高く、壊すには全体重をかけるくらいのことをする必要があります。それくらい強いので、土台が崩れるということは、今後もなさそうなのは安心です。