金魚は水を汚しやすい?
先日立ち上げた小型オールインワン水槽についに金魚を投入しました。
以下は立ち上げ時の記録です。
その中で気になったことがあり、ここに記録を残したいと思います。
単刀直入に言うと「金魚は水をかなり汚すのではないか」ということです。これは今まで何度も水槽を立ち上げ、生体を飼育してきたからこそ気づいたことの一つです。
初めは憶測でしかありませんでしたが、実際に弊害も発生したので、その記録も一緒にご紹介したいと思います。
体調を崩してしまった金魚
水槽には2匹の金魚を投入したいと考えていました。
購入後、体調などに不安がないか見るために、水槽とは別の容器に移し、薬浴等のトリートメントを行いました。幸いにも2匹ともとても元気に過ごしてくれて、餌などもしっかりと食べ健康な状態になったのを確認し、水槽に投入しました。
ところが金魚を入れた2日後くらいから、投入した金魚の内の1匹が体調を崩し始めました。水槽の下の方でじっとし、餌をあまり食べなくなりました。すぐに隔離をして薬浴などで治療を試みましたが、残念ながらそのまま☆になってしまいました。
↑こちらの飯田琉金とお別れになってしまいました。
しっかりと立ち上げを行ったはずなのになぜなのか…。
疑問は尽きませんでしたが、ひとまず水槽内の状況を確認するために水質を測定したところ、想像よりも多い亜硝酸が検出されたことがわかりました。
なかなか減らない亜硝酸
今回水槽を立ち上げた際、水槽内にアンモニアや亜硝酸が検出されなくなるまでかなり時間を掛けて準備しました。その為、水槽内に十分なバクテリアが繁殖していると思われる状態で生体(今回は金魚2匹)を投入していたはずでした。
しかしながら実際は、バクテリア(特に亜硝酸を硝酸塩にしてくれるバクテリア)の分解速度が追い付かず、お魚にとって有害な亜硝酸が多く検出されてしまいました。
なぜこのようなことになったのでしょうか。
ろ過能力が十分でなかった
一番に考えられるのは、水槽の立ち上げが十分でなかったかもしれないということ。アクアリウム初心者の方が経験する初期の不良はこれが原因になることが多いです。
しかしながら、この金魚水槽とほぼ同時期に立ち上げた他の淡水水槽では、お魚を入れた後でも水質が安定し、問題なく稼働が出来ていました。立ち上げの方法や状況に不備があったとは思えません。
懸念事項があるとするならば、ろ過部がとても小さく、ろ材がたくさん入れられなかったこと。これが原因で立ち上げにもかなり時間が掛かりました。
↑ろ過部分はとても小さかったです。
立ち上げは完了していたものの、バクテリアの繁殖量が想定よりも少なかった可能性があります。
金魚が水を汚しやすい可能性も
お魚の大きさ、種類、数によっても水を汚す度合いは異なります。
今回は約10Lの水槽に2匹の金魚(大きさは4cmくらいの個体)なので、大きすぎるとか多すぎるといったことは無いと思ったのですが…。
2匹のうち1匹が☆になった後も水質が心配で毎日計測をしていましたが、2日に1回は水替えが必要なくらい水が汚れていっていました。餌の量もかなり調整しているのでいくら何でも汚れすぎな気がします。
ろ材が少ないとはいえ、ろ過も立ち上げていたのですからなおさらです。金魚は水を汚しやすい問い風に感じています。
金魚飼育は注意が必要
金魚飼育において金魚は水を汚しやすいという観点から大切だと思う点を以下にまとめてみました。
- 投入する生体の数を考慮する。
- 投入後も水質のチェックをマメに行う。
- 餌は少なめにし、専用のものを使う。
我が家の場合、金魚1匹の状態で水替えが1週間に1度で大丈夫になるまで立ち上げ完了から約1ヵ月ほどかかりました。
入れる魚の種類や同じ金魚でも大きさ、数によっても異なるかと思いますが、今回私たちが使用した小型オールインワン水槽の場合、ろ過能力と流量の観点から推測するに、金魚であれば1匹、カージナルテトラなど小さめのお魚であれば5~10匹程度が飼育限界ではないかと感じます。それ以上の数のお魚を入れてしまった場合、ろ過能力が追い付かず、水槽崩壊を引き起こしかねません。
特に金魚を飼育する場合、想像よりもはるかに多い汚れを出すことが予想されるため、生体を入れてからも水質のチェックはマメに行った方が良いと思います。長い期間を掛けても状況が良くならない場合は、別のろ過フィルターを後付けするなどしてろ過能力の向上に努めましょう。もちろん、生体を入れる前に水槽を立ち上げておくことは大前提です。
また、金魚は餌に対してとても貪欲です。パクパクしている姿は愛らしいですが、可愛いからと餌をあげすぎるとそれも汚れの原因になります。金魚の餌はなるべく専用のモノ(糞から出る汚れを軽減してくれます)を使用し、多くなりすぎないように注意してあげることが大切です。
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