レイアウト構想
テラリウムを立ち上げるにあたり、大切になってくるのが「レイアウト」ではないでしょうか。
主に考えなければならないこととしては
- どんな地形を作りたいのか
- 水の流れはどうするのか
- 植える植物は何にするのか
といった感じだと思います。
どんなものにしたいかだけでなく、後々メンテナンスをしていくことも考えることも重要です。何よりも「維持していくこと」が水槽を持つ上で最も大変な作業になるからです。
ちなみに我が家のテラリウムの場合、上半分を陸上世界、下半分をアクアリウムにする予定だったので、上側の陸上世界を作成するのと同時並行で、下側の水槽立ち上げも行なっています。
淡水水槽立ち上げに関しては、金魚水槽の時にもまとめていますので、参考にしてみてください。
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地形を作る
ざっくりとしたイメージですが、小さな滝から滝つぼにいったん水がたまり、そこから下側に水が流れるようなレイアウトがいいなと考えていました。(言葉だけだとわかりにくいですね…)
今回は実際に石や土などを積んで形を作るのではなく、発泡スチレンボード(デコパネ)を使って地形の下地を作り、そこに石などを張り付ける形で作成することにしました。こうすることで石や土の重みも最小限になりますし、土や水の配置換え、メンテナンスも簡単になります。
もともと上側にテラリウム用の段差を作ってあるタイプの水槽だったので、そこに合わせてデコパネをカットし、配置しました。
デコパネは全て水槽に直接バスコークで接着しています。特に写真の真ん中部分は滝つぼになる部分なので、水が循環します。ほかの部分に水が漏れてしまわないよう、チェックしながらしっかりと固定しました。
最後にレイアウト軸になったデコパネに小さな石を張り付けていき、自然な感じに仕上げれば完成です。
使用した材料については、前回の記事で紹介しています!
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水の流れを考える
テラリウムの上側は植物のみにしてもよかったのですが、せっかくなら動きが欲しいと思い、滝を作って水を循環させることにしました。
ここで問題になったのが「ポンプ」と「水流」。
ポンプは下側のアクアリウム側から吸い上げる形にしたのですが、力が強すぎるとお魚たちが吸い込まれてしまう危険性があります。また、大きなポンプは目立ってしまうので見た目を重視するならば隠す必要があり、隠すための石や仕切りを置くと、止水域を作ってしまうことになるという懸念がありました。逆に小さな優しいポンプだとチョロチョロしか水が上がらないため、滝レイアウトがとても貧相なものになってしまいます。
水流に関しては、初めは底面フィルターの循環水をそのまま上に持っていくことを考えていましたが、それだとアクアリウムの流れが滝から流れ落ちる部分のみになり、水槽全体に水がうまく循環されないのではとの懸念があり、別ポンプを使用しての対応にせざるを得ませんでした。
そこで、我が家では今回下図のような構造で水の循環を行うことにしました。
これにより、下側にはランダムに流れる優しい水流を作り、上側には迫力のある滝を作ることに成功しました。
植物を植える
大きなレイアウト、水の流れの部分の調整が終わったら、いよいよ植物を植えていきます。今回はアクアリウム部分の水草は無しで、上側のテラリウム部分にだけ植物を配置することにしました。
植物を植える部分の処理方法ですが
- 軽石を平らになるよう1層敷く
- 土を入れる(軽石:乾燥水苔:けと土 を 1:2:2 で混ぜたもの)
- 植物を植えたのち、表面を活着君で覆う
- 空いているところに苔を敷く
のような形でしてみました。
一番下側に軽石を敷いたのは水はけが良くなるようにするためです。これで根腐れを予防できます。
②の土に関しては水を混ぜながら柔らかい粘土くらいの固さになるよう捏ねて、手でぎゅっと押し込んで詰めていきました。サラサラの土ではないので、実際に植物を植えるときには根が入るよう穴をあけてあげる必要がありますが、一番下の軽石層の水はけ部分を埋めてしまうこともないので、後々植え替えなどをする際にも楽なのではと思います。
一番上には活着君を切って敷き、ある程度の保水と上から敷く苔の根付きが良くなるようにしました。
レイアウトをする際に注意したいこと
一番気を付けて損が無いのは、「メンテナンスの容易さ」をしっかりと考えておくこと。
最初に述べた通り、アクアリウムを楽しむことにおいて一番大変なことは「維持していくこと」だと思っています。これは淡水であっても海水であっても、テラリウムであっても変わらないことだと思います。
植物もお魚も日々成長し、変化していきます。植物が育ちすぎて困ってしまう、お魚が病気になってしまいリセットが必要になるなど、トラブルはつきものです。そう言ったときに、いち早く対応するためにも、メンテナンスをし易くしておくことはとても大切だと思います。
お魚だけでなく、植物の成長や変化、そして水音にも癒される絶景テラリウム。皆さんもぜひ挑戦してみてください!
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