【水槽立ち上げ記録】プロテインスキマーの選定方法

はじめに

PasyaPasya
新海水魚水槽を立ち上げるに当たって、物理ろ過の要であるプロテインスキマーの選定を行いました。

注意点

実際に比較して分かったことなのですが、全く同じ商品でも対応水量やポンプ流量やエアー吸入量の記載が販売しているお店で違っていることがありました。

また商品の実物写真とメーカーのウェブページの説明が食い違っていて、多分メーカーのウェブページが間違っているのかもしれないという場合もありました。

いくつかの商品でそのような説明の違いが見られたので、皆さんも購入される際には注意をしたほうがいいかもしれません。以下にまとめた表についても本当に正しいのかは分からない点があります。

プロテインスキマーの選定基準は?

水槽サイズは基本的に120cm以上で、できれば150cm以上にしたいと思っています。そのため、最低でも2000リットル以上に対応したスキマーを選定したいところです。

ただ、選定基準はメーカーの推奨水量ではなく、ポンプの種類と流量とエアー吸入量と物理的なサイズで選定予定です。

さらに、できればメインポンプと同等以上の流量のポンプの物を選定したいと考えています。理想的にはメインポンプの流量の2倍の量があればベストと考えています。

もし1回転以下であれば、計算上は完全に撹拌された場合でも全くプロテインスキマーを通らない水が水槽に戻ることになります。

まだ水槽を決めていないので、水槽水量の10回転前後のメインポンプ流量にするとすると、150x60x60cmの場合サンプ含めて全水量で700リットル程度なので7000 リットル/h程度のメインポンプ水量になります。なので、それ以上の流量のポンプにできればと考えています。

そうなってくると、かなり大型のプロテインスキマーを選ぶことになりそうです。水族館とかショップの巨大水槽用の人間サイズのスキマーまではいかないですが、それの半分程度の大きさくらいのスキマーが必要になってきます。

日本の一般家庭クラスでは最大サイズのプロテインスキマーを選定します。

探してみたプロテインスキマーの仕様一覧

探してみてわかったのですが、スキマーのポンプ流量が記載されていないことがありました。

もっと探せば見つかるのかもしれないですが、今回は見つけられませんでした。

WavelineのDC-10000-IIについてもベンチュリがある場合の流量が10000リットル/hなのかは不明です。

データを見てみると、良さそうに感じたのはR12-iかBubbleKingSuperMarin300かQUANTUM300かAlpha300がよいかなと思いました。

ただ、Alpha300は相当でかいので、これを使うには180cm水槽が必要と思われます。

SL-253とR12-iは仕様的には非常によく似ていることも分かりました。違いはポンプが外に出ているのかどうかです。Regal300-Sについてはフロートセンサー・自動洗浄機能がついていました。

ブランド 名称 メーカー
対応水量
ポンプ名 消費電力(W) 循環水量(L/h) 吸引エアー量(L/h) L W H
RLSS R12-i 2000 DC-10000-II 69 10000? 2400 480 330 580
OCTO Regal 300-S 2800 Varios6S 70 2000 2400 350 295 620
SKIMZ SM203 MONZTER 1800 Skimz VSC-5000-DC 35 1800 234 234 545
SKIMZ SM251 MONZTER 3000 Skimz ES5000 needlewheel 2個 40 1920 291 291 575
SKIMZ SL-253 LEOPAD 3000 DC-10000-II 69 2400 450 293 570
NYOS QUANTUM 300 4000 2×Quantum 5.0 2×22 2 x 2200 335 410 650
Vertex Alpha 300 2400 2 x V- 300 Skimmer pump 2×38 2 x 2100 596 457 685
Vertex Alpha 250 1700 V-250 Skimmer Pump 38 2100 330 470 620
Royal-Exclusiv Bubble King Supermarin 300 4000 Red Dragon 3 Mini 60 6000 2500 480 420 620

購入したプロテインスキマー

色々と検討した結果、R12-i、 Regal 300-S、SL-253LEOPAD、SuperMarin300、QUANTUM300で迷いました。

まず、お値段的にSuperMarin300はきついので、外すことにしました。

R12-iとSL-253LEOPADは同じポンプを使っているので、サイズが大きい方がよいだろうということでSL-253は外すことにしました。

残ったのは、R12-i、Regal 300-S、QUANTUM300の3種類です。

流量的には全て基準を満たしていた中で、今回はRLSS R12-iを購入することにしました。

選定理由は、2点です。

  1. サイズがこの中では一番大きく、泡と水の接触体積が大きそう。
  2. PCBがDCポンプ内に入っておらず、壊れにくいと思われること。(R12-iしかPCBがDCポンプ内に入っていない確証がとれませんでした)

DCポンプの故障モードがいまいち把握しきれていないのですが、PCBを海水につけるということはPCBからしてみれば、相当厳しい行為です。

まず、電子部品は基本的に水や湿気に弱いのですが、さらに各種イオンが豊富にある海水は故障をさらに加速させます。リング状のPCBがポンプ内に入った画像を見たことがありますが、故障リスクの高い構造であると思うので今回はそれを避けようと考えました。SL-253も同じポンプなので迷いましたが、サイズがR12-iの方が大きかったので、そちらを選ぶこととしました。

まとめ

プロテインスキマーを比較してみて分かったことは、各社DCポンプが非常に多いということです。

DCポンプは故障の報告がやはり多かったため、故障しにくいと思われる構造の物を選定することとしました。

他にも故障しにくい設計のものもあると思うのですが、なかなか情報を見つけることができず、今回はRLSS R12-iを選びました。

それと各社共に基本的な設計は似ているところがありますが、例えばアクリルの厚みであったりなどはコストに直結するため、各社様々なようです。

この辺りは厚い方が耐久性は上がるため、厚いものの方が良いと思います。

ただ、アクリルの厚みなんて情報はさらにどこにも載っていないので、画像を見て判断するか、質問するしかありません。今回は質問までは行わなかったため見た目で主観的に判断しています。

これでプロテインスキマーが決まったので、次は水槽サイズとサンプの構造について検討していきます。